思い出のドブラーメンが食べたい ★★★
真栄田 賢 福岡県の男性(36)から
私が新しい職場に勤め出した20代前半の頃、3年もの間、毎日欠かさず食べていたラーメン屋さんのラーメンがある。雨の日も風の日も、骨折して「動いたらダメだ」と言われた日も、私はそのお店の味が大好きで通い詰めていた。
ただ、そのラーメンを周りの人に薦めても「ドブの味やん!」と、かなりの不評。言われてみれば、確かにドブの味はするのだが、私が食べたラーメンの中で、これ以上おいしかったものはない。しかし、お店もお世辞にも流行っているとは言いにくく、12年前に潰れてしまった。大将の行方が分からないどころか、連絡先や名前も分からない。
仕事がうまくいかなかった時、元気と勇気をくれた青春の味・ドブラーメンを死ぬ前にもう一度食べたい!よろしくお願いします、というもの。
ドブラーメン・・・・の味だそうです(笑)ドブを食べたことあるんでしょうか・・・・そのラーメン店はお世辞にも流行ってなく、大将がラーメンを持ってくる時に指を入れるようなラーメンだったそうです。依頼者はそれを黙って食べたそうです。
ちなみに大将がやっていたお店は幸龍軒(一軒目)とたんぽぽ(二軒目)というお店で二軒目はオーナーではなく「あずみうどん」が経営するチェーン店のお店なのだそうです。
二軒目の「たんぽぽ」というお店があずみうどんがチェーン店なのでその系列店に大将の情報を求めて聞きに行くとあっさりと大将の居場所が判明します。佐賀県のあずみうどんの店舗にいるそうです。
早速、大将に会うために佐賀に移動します。お店に着くと、大将を呼び出してもらいます。現在67歳になった大将はお元気そうで依頼者のことも憶えていて再会を喜びます。
依頼者が大将に「思い出のドブラーメンを作って欲しい」とお願いすると快く大将は引き受けてくれます。味も当時のままらしく、依頼者は念願がかなって幸せそうでした。
肝心のラーメンのドブ臭さの秘訣?なのですがそれはあえて血抜きをしないのだそうです。そして通常よりも豚骨?を大量に入れることで濃厚なエキスを抽出します。すると強烈な臭いが強く発するのだそうです。
ちなみに大将の一軒目のお店を畳んだ理由ですが、なんと女性関係で色々あって閉店することになったそうです。これには探偵と依頼者共々苦笑いでした。自分が毎日通って支払ったラーメン代が全部その女性に流れていたのか・・・となんか神妙な雰囲気でした。
女子高生のパンツを守れ! ★★
竹山 隆範 大阪府の男性(43)から。
初めに、この依頼は真面目な動機のもとに書いたものであり、日本の未来を守るためであることを、ご理解いただきたい。街を歩いていると、こちらが恥ずかしくなるほど短いスカートを履く女子高生がいる。にも関わらず、彼女たちは平気で自転車に乗っている。風に当たって、ハタハタとなびくスカートを見ると「見えそうだな~、危ないな~」と、いつも心配になる。断っておくが、決して中を覗こうと思って見ているわけではない。私には可愛い娘がいる。将来、娘も短い丈のスカートを履くかも知れない。他の男性に娘のスカートの中を見られることは、この上ない苦痛だ。そこで、将来の娘、並びに日本の女子高生が安心して自転車に乗られるよう、スカートがめくれ上がらないスピードを知りたい、というもの。
食事をしながらこの依頼を見ました。すると途中で成人男性のパンツのどアップ映像が画面いっぱいに映ったので、気持ち悪くて早送りでスキップしてしまいました。
最後の方を確認した所、膝上15cmの長さのスカートが一番めくれない長さだそうです。時速50kmで走ってもめくれない鉄壁の高さらしいですよ。
なお娘さんの心配を本気でするなら「父親が変態的な依頼をナイトスクープにした」という父親が変態というレッテルが既に貼られてしまったのでもう手遅れです。今度ずっと言われ続けるでしょう・・・アーメン。
関西ではこういったネタも「面白い」って許容範囲なんですかねぇ。
組み立て不可能なすべり台 ★★★
石田 靖 大阪府の女性(31)から。
守口市のスポーツクラブが、マットや平均台などを無料で譲るという記事を、友人が地元の情報誌で見つけ受け取りに行った。その際、スタッフの人から、「外国製の高級なすべり台もいりますか?」と言われ、とても重い段ボール箱を手渡された。
しかし、その箱には木の部品が入っているだけで、どう組み立ててもすべり台にはならない。私を含め近所の大人15人で2時間ほどかけ、あーでもない、こーでもないと組み立てたが、「せいろ蒸し」のようなものしか出来上がらなかった。どうすればすべり台になるのか見当もつかず、困り果てている。そのスポーツクラブに問い合わせようとしたが、移転してしまったのか電話が繋がらず…。
友人は「早く捨てたい!」とゴミの収集日を待っているが、私は丈夫な木で出来ているので、もったいない気持ちでいっぱいだ。近所の子供たちも、すべり台が出来上がるのを楽しみにしている。子供たちのために、すべり台を作ってもらえないだろうか、というもの。
滑り台といったので、イメージ的に公園の滑り台をイメージしたのですが、こちらは実際には3才児ぐらいまでを対象にした小さい室内用の滑り台といった感じの大きさでした。
個人的には探偵が「日本おもちゃ協会」みたいな感じの所に電話してこの組み立て式の滑り台(実際には滑り台や色んなものに組み立てられる汎用性巨大積み木?)に詳しい人を探したりして色々指導してもらうのかな?とか実際にこの滑り台を販売した海外メーカーを特定して説明書を入手するなり、実際の使用例の写真などをゲットするのかな?などと思ったのですが、そういったことをせずに探偵の知恵と工夫で解決したので驚きました。
ナイトスクープらしい依頼で面白かったです。