おっさんと少年の友情 ★6
放送日 2012年9月21日
たむらけんじ探偵 大阪府の主婦(48)から。
「去年の夏、主人の勤めていた会社が倒産。塞ぎ込む主人に、かねてからの夢だった「北海道でオートバイのツーリング」を実現する機会だと勧め、家族全員で快く送り出した。テントを愛車に積み込んだ1カ月のチープ旅行で、主人は貴重な体験をしたようだ。
その時、北海道からの帰路、函館から青森までのフェリー内で、たまたま隣にいた小学生の男の子に、会社が倒産した事や旅に出た男のロマン、人との出会いの素晴らしさなどを語ったらしい。その少年は青森から北海道への修学旅行の帰りで、下船時に再び主人のところに挨拶に来てくれた。感激した主人は「旅の思い出の写真を送るから」と約束。帰宅した主人は、写真を編集した自己満足度100%のDVDと、キャンディーを少年に送った。変に気を遣わせまいと、こちらの住所は大阪府とだけ書いて…。
今は再就職して頑張っている主人だが、少年がDVDを見てくれたのか、見てどう思ったのかが、気になって仕方がないようだ。どうか主人だと分からないようにして、DVDの感想を少年から聞きだしてもらえないか」というもの。
局長だけでなく、秘書や顧問まで号泣した、涙なしでは見られない感動作品!
旅先で出会った小6の少年に旅行後に自分がプレゼントした旅先のDVDを見てくれているかどうか確認してもらいたい(そしてできれば感想を聞きたい)という依頼です。
VTRは大阪の依頼者の自宅から始まります。奥さんが「旦那がずっと少年のことを引きずっている」というので思い切って少年に話を聞いてもらえないかと相談します。
結局、少年からさり気なくDVDの話を聞きたいということで早速、田村探偵と依頼者(正確には依頼者の旦那さん)は少年が住む青森県に移動します。DVDを郵送したので依頼者の名前も住所もわかっています。ですからまず探偵が一人で少年の実家を訪ねて少年の母親に会ってみることにします。
少年の家は美容院らしく母親に会って早速話を聞きます。母親に協力してもらい少年の下校時の帰り道を聞いて、偶然を装って道端で会う作戦を決行します。ちなみに依頼者は顔がバレるとまずいので着ぐるみを着てわからないように変装をします。
作戦は無事?に成功して田村探偵は偶然を装って帰宅中の少年とのコンタクトに成功します。そしてその後少年のお家に寄って休ませてもらうことになります。
お家につくと着ぐるみの依頼者は興奮をします。というのも少年の勉強机の上には依頼者が送ったユニバーサルスタジオのお土産が飾ってあったからです。探偵が「これ、大阪のユニバーサルスタジオの・・・」と聞くと少年は大切なものだと言います。これを皮切りにして探偵が話を広げていくと依頼者との出来事を語り始めます。
話を聞くと少年も依頼者との出会いを印象的なものだと捉えていて「できるならもう一度会ってみたい」と言います。その話を聞くと着ぐるみの依頼者は鼻水をすする音を流し始めます。明らかに着ぐるみの中で号泣しています。
ここで突然母親が「こちらが相手から送られてきたものだけど・・・」といって依頼者が送ったゆうパックの伝票を探偵に見せてくれます。確かに依頼主の欄には「大阪 ○○○○(依頼者の本名)」しか書かれてないので相手の詳しい住所がわかりません。これでは少年が会いたいと思っても連絡先がわからない状態です。
そして少年に「今何か願いがある?」と探偵が聞くと「おじさんにもう一度会ってお礼が言いたいです」と言います。(ここで中島みゆきの音楽がバックで流れ始めます)いい話だな~
ここで依頼者が感極まり過ぎて突然きぐるみを脱いで正体を明かそうとします。ですが、事前の約束では正体を明かさないと決めていたので探偵は着ぐるみを脱ごうとするのを断固阻止します。
別室に移動して探偵と依頼者が話すと「女々しい男でいいので少年と会いたい」と完全に前言を撤回して依頼者に会いたいと言います。探偵も折れ依頼者に正体を明かすことにします。
正体を明かすと、なんと少年は涙ぐみます。(この瞬間スタジオから驚きのエー(少年も涙流すぐらい会いたがってたんだ)という声が流れます)依頼者は再び会えた喜びを少年に話し始めると依頼者も涙声となって両者泣き始めます。どうやら一度だけの出会いでしたが二人の間には強い絆か何かが結ばれていたようです。
最後に探偵が依頼者が少年に会いに来た理由を説明してVTRは終わりました。