2025年5月23日(金) 放送
絶対味覚のシェフがレシピを解き明かす 依頼者の亡き母のロールキャベツ!?
依頼
- 亡き母のロールキャベツ
- 96歳祖父から伝わる「おならの歌」
- 200キロ黒豚ウィリアム お引越し
出演者
局長:石田靖(局長代理)
秘書:増田紗織
顧問:片岡愛之助
1. 亡き母のロールキャベツ
竹山 隆範・名古屋市の女性(25)
★★★★★私はブラジル人の両親を持つ、日本生まれ日本育ち。そんな私は、最愛の母を5年前に亡くした。母は栄養士の資格を持っていたこともあり、料理がすごく上手で、その中でも私は母のロールキャベツが大好物だった。その母が亡くなる前に作ったロールキャベツが冷凍庫に残っている。しかし、私は冷凍庫を見るだけで母のことを思い出し辛くなってしまうので、食べるのはもちろんのこと、この5年間、冷凍庫を開けることすら避けてきた。
だが先日、父がそのロールキャベツを食べてしまった。「おかずがなかったから一つ食べた」と言う。まだいくつか残っているらしいが、このままでは、いつ全部なくなってしまうかも分からない。以来、私は母のロールキャベツを自分で作れるようになりたい!大好きだった母の味をそのまま再現したい!と、強く思うようになった。だが、レシピも作り方も全く分からない。自分一人ではどうすることもできないので手伝ってほしい、というもの。
専門家に確かな解凍方法を聞き、残りのロールキャベツを食べてみれば、依頼者は「美味しいです」と言って涙を流す。そこで、助っ人に迎えたのは絶対味覚の持ち主という人気創作料理店の元川シェフ。シェフは「イメージしていたのと違う食感」と言い、しかもスープはブラジル独特のコンソメを使っているようだ。早速、買い出しに行き、スープやミンチ肉の種類や割合、調味料の分析を開始。竹山探偵もスープの中にあるものを発見する。
母の命日に捧げるロールキャベツのお味は?!
料理のレシピ再現の依頼です。冷凍したロールキャベツを食べる話でもあるので角煮の話も思い出しますね。『5年前に冷凍した角煮を食べたい』2018/01/26
https://nangadekkyonna.com/archives/219
今回もレシピの再現だということで『亡き夫のカオマンガイ 』2015/01/23
https://nangadekkyonna.com/archives/1374
で協力していただいた元川さんに同じく協力して貰うことになりました。あのときはカオマンガイのタレを完全に再現したのが印象に残っています。
母親がブラジル人なので同じブラジル人の父親に手がかりを聞くとブラジル風のロールキャベツがあるということで、ブラジル特有のコンソメの調味料を使って味付けをしていました。最初ブラジルのロールキャベツというので作れるブラジル人を呼んで参考のために作ってもらうのかと思ったのですが、そういったことはせずに普通に再現しました。
娘さんと違ってお父さんは結構マイペースな方で対象的な二人でした。元川シェフも無事にレシピを再現して今回も面目躍如でした。
【協力】
◆創作料理「Genji」元川篤さん
https://www.genji-1994.com/
2. 96歳祖父から伝わる「おならの歌」
せいや・徳島県の女性(25)
★★★★★この度の依頼は、我が家に伝わる「おならの歌」について。“歌”といってもメロディーはなく、俳句や川柳のように詞を読み上げるもので、家族の誰かがおならをしたとき、みんなで一斉に次のように言う。
「屁をひって かならずはじとおもうなよ 屁にはななつのとくがある おとありかぜありにおいあり えんしょいらずのたまいらず しりのほこりがとれてさっぱり まだそのうえにぷーすーぴーのさんしゅあり」。
この歌は、現在96歳の祖父から我が家に伝わるもの。祖父はかつて船乗りをしており、約70年前、当時20代のときに船の中で同僚の船乗りから聞いたようだが、そのルーツについては詳しくは分からないようだ。この「おならの歌」は一体いつできたのか、どこから来たのか、そのルーツが知りたい、というもの。
依頼者の祖父曰く「屁の恥ずかしさを紛らわせる歌」で、最後の「まだそのうえに…」の詞はおじいちゃんのオリジナルだった。そこで徳島港で船乗りに調査するも、全員が聞いたことがないと言う。しかし、民俗学専門の大学教授はこの歌を聴き、「様々な時代のフレーズの集合体のようなもの」と解説。江戸時代の書物や明治の辞典に載っている、この歌の元と思われるフレーズを紹介する。そして最後は、この歌にメロディーをつけることになった…。
我が家でおならをする度に歌う「おならの歌」がどういう由来で我が家まで伝わったのかを知りたい!という依頼です。
助っ人で来た島村先生によるとおならの歌にはオリジナルと思われる原本があり、そういったオリジナルの昔の詞を集めた歌だということで民俗学や風俗的に非常に価値があるということでした。
しかもおじいちゃんが勝手に歌詞を付け足した部分もあったりしたのですが、そういった部分も伝承が時代を経るごとにどういった形で変遷するのか、生きた参考になるとのことでした。
貴重なデータとして資料的価値が高い依頼でしたので上岡局長時代でしたら局長によくやったと評価されたのではないでしょうか。
最後に歌詞に曲をつけたしたのですが、徳島といえば阿波踊り!ということで阿波おどりのメロディーにしたのですが結構微妙でした・・・・これなら地元の民謡とか浪曲をやってる方々にメロディーを依頼したほうが良かったかなと思いました。まあでもこれで歌として成立するようになったので良かったです。
あと関係ないですがおじいちゃんの瞳がもの凄いキラキラに輝いてましたよね。
【協力】
◆オーシャン東九フェリー 徳島港
◆関西学院大学 社会学部教授
島村恭則先生
3. 200キロ黒豚ウィリアム お引越し
桂 二葉・兵庫県の女性(52)
★★★私は、3年前からペットとして黒豚の“ウィリアム”を飼っている。飼い始めた頃は小さな仔豚だったが、みるみる大きくなり、今では体重が200kgくらいある、大きな豚へと成長した。そんな中、問題が発生。もっと広い場所でのびのびと暮らしてもらおうと、淡路島の家を購入し、近々引っ越しを予定しているのだが、ウィリアムをどうやって連れていけばいいのかを全く考えていなかった。
当然運べるわけもなく、ウィリアムは寝るのが大好きで、一度寝るとなかなか起き上がらず、一体どうやって移動させてあげればいいのやら…。どうかウィリアムをお引っ越しさせてもらえないだろうか、というもの。
実際にウィリアムを見た二葉探偵は、あまりの大きさに仰天。しかも、依頼者の口からは「気ぃ抜かんといてくださいね」という衝撃の発言まで飛び出す。早速、引っ越しに向け、移動動物園のスタッフが2tトラックを持ってきてくれた。豚は自らトラックに乗ってくれるのか?!大好物のパン“スイートブール”で釣ってスロープを登るよう試みるが、悪戦苦闘。しかも、依頼者はパンを持った二葉探偵の腕をウィリアムにグイと差し出し…。
自分一人では200kgあるペットの黒豚の引っ越しができないので手伝って欲しいという依頼です。
二葉探偵も言ってましたけど完全に便利屋です(笑)普通に移動動物園をやっているふれあいの里 動物村さんに協力してもらい、無事に移動することができました。
依頼者の方は「豚を見られると近所の人に驚かれる」と言ってましたけど、テレビを見たらみんなにバレると思いますし、テレビでバレてもどうせ引っ越すから問題ないのであれば、引っ越しの際に見られても問題ないんじゃないのかと思いました。
【協力】
◆ふれあいの里 動物村
北村圭史郎さん 原傑さん
https://www.doubutsu-mura.com/