先週に引き続き、ナイトスクープ30周年記念の特別放送の後編になります。依頼の詳細に関しては感想を書き終わるごとに随意リンクを貼らせて頂きます。
先週の前編は→ こちら
第3位「巨大シジミ発見!?」1995年4月
依頼の詳細に関しては→ こちら
こちらの依頼は林先生が実はシジミではなくドブガイを美味しく食べられるように料理した依頼でしたが、番組ではこの依頼を30周年記念としてデジタルリマスターと銘打ってもう一度再現してみることにしました。
前回の担当はジミー大西探偵でしたが、今回は新日本プロレスの真壁刀義選手が特別探偵としてこの依頼を再現することになりました。そして前回ロケした池が今回は立入禁止となり撮影の許可が降りなかったため、場所を変えて今回は大阪市東住吉区の長居植物園の小池でやることになりました。
今回は最初から助っ人として生物の専門家である大阪市立自然史博物館の石田惣さん(理学博士)がドブガイの採取に協力してくれました。石田先生によるとドブガイを見つけるにあたって周辺の池の中で長居植物園が一番発見できる可能性が高いということで期待が高まります。
最終的にメンバーは前回の依頼を担当したジミー探偵に助っ人の真壁特別探偵、そして石田先生の3人でドブガイを見つけることになりました。
ロケを始めて池に到着し、早速池に入る3名ですが撮影時期が2月の真冬ということで水温が大きな壁として立ちはだかります。もの凄い水の寒さに早くも全員根負けしそうな雰囲気です。開始から40分が経過するとジミー探偵が「寒い」ではなく「痛い」と言って池の外に出ます。
真壁探偵も「これマジヤバイっす」と驚いた様子。真冬の水温を「なめてました」とジミー探偵もはやくも後悔しています。
そんな中、真壁探偵が大きなドブガイを発見します。しかし、石田さんがドブガイを調べると「死んでる・・・」と中身がない空っぽの貝殻だけを差し出します。落胆しますが、ドブガイがこの池にいることは判明したので再度ドブガイを探し始めます。
しばらくするとジミー探偵が真壁探偵に「一度外にでて休憩したらどうか?」と提案すると「一度(池の)外に出たら二度と戻れない」と言って池の中でドブガイを探し続けます。よほどの寒さの様です。
そうやって3人でドブガイを探し続けているVTR映像が流れますが、ここで突然映像が場所を変えてどこかのマンションのドアの前に移ります。どうやらドブガイを探し終えた3名が誰かを訪問している様です。
インターホンを押したジミー探偵がドアを開けようとすると中から長いコック帽をかぶって100%シェフの格好をした林先生が「びっくりした~」と言いながら登場します。あんなに完璧にフル装備をした格好で「びっくりした~」の演出には頭が下がります。
早速お部屋に上がりジミー探偵らは林先生にドブガイを渡します。先生は少し臭いにむせながらも恐る恐る貝を開けます。すると中は空っぽです。どうやらその後も池を探したのですが見つからず、最終的にあの死んだ貝しか見つけられなかったのでお土産に空の貝殻だけを持ってきます。そして「何か食べさせて下さい」という厚かましいお願いをします。
林先生は「厚かましい」と言いながらも何かを作りに行きます。そしてちょっと待っていると林先生は「オールドファッション ストロベリーショートケーキ 林流」というなんとも美味しそうなイチゴのショートケーキのホールサイズを作ってきました。本当に美味しそうです。上に乗っている特大イチゴの数を数えると33個あるという特大サイズです。
林先生は「ただ食べるだけでなく器にドブガイの殻を使って食べれば一応ドブガイを使った料理の依頼はクリアできることになる」ということなので、小皿の代わりに泥臭い貝殻にイチゴのケーキを盛ります。
このケーキを食べた真壁探偵は「これ凄い美味しいんですが、これ殻の上に載せない方がいいんじゃないですか?」と真顔で答えます。
ジミー探偵も試食をすると「相変わらず美味しいですね」と超上からの目線でコメントします。なぜかわからないけど、ジミー探偵は林先生に終始上から目線で話します。林先生は「なんでお前オレに上から目線なんや!」と言ってチャチャチャンとVTRは終了します。
スタジオに映像が戻ると真壁探偵はVTRを振り返り「映像ではわかりにくいですが、水がキンキンに冷えている(だから長時間探せなくてドブガイを見つけられなくて申し訳ない」とその過酷さを語りました。
そして竹山探偵が「プロレスとドブガイを攫うのとどっちが大変ですか?」と質問をすると真壁探偵は怒鳴り声で「竹山さん、プロレスに決まってるだろ!!」と怒りのツッコミをします。
以上が3位の発表で続いて2位の発表になるのですが、ここで2位に入る前になんとある有名人がどうしても再放送して欲しい依頼があるということで、その方の希望に応えるという形で突然映像がVTRに切り替わります。
幕間
VTRが切り替わると「ル~ルル~」というBGMと共に橋本探偵が映るのですが後ろの風景はどうみても徹子の部屋のセットです。すると突然黒柳徹子さんが登場します。そして突然「みなさん、こんにちは徹子の部屋です」と良い始めます。
え?橋本探偵がゲストの徹子の部屋が始まるの?と一瞬思うのですが、ここで徹子さんが「今日のゲストは・・・」というナレーションと共に橋本探偵に向かって「あなた、どなた?」とどうやらゲストの名前をご存知ないようです。
橋本探偵がナイトスクープ代表として徹子さんに話を聞きにきたのですが、どうやら名前がわからない模様です。
ここで橋本探偵が話を聞くと、実は黒柳さんはナイトスクープの大ファンのようです。
東京で放送していないナイトスクープをどうやって黒柳さんが知ったのかという疑問に対しては記憶は定かではないけど、多分関西などに着た際に偶然テレビで見てこの番組を知ったんだと思う・・・という様な話をされていました。
その黒柳さんが一番好きな依頼は「母親がぬいぐるみに入って息子に会う」という依頼のようです。というわけでここで徹子さんの一押しの依頼をダイジェストで放送しました。
番外編 黒柳徹子の推薦依頼
「日本一周の度に出た息子は今?」1994年2月放送
依頼の詳細に関しては→ こちら
VTRが終わりスタジオに映像が戻ると秘書の岡部さんが黒柳さんについて話をします。
実は岡部さんが24年前に徹子の部屋に出演した際に、岡部さんがゲストにも関わらず、トークの99%がこの依頼の話だったそうです。そして黒柳さんはもう何十回とこの依頼をビデオで見ていたのだそうです。
第2位「謎の爆発卵!?」1993年12月
依頼の詳細に関しては→ こちら
この依頼は「ナイトスクープと言えば」というようなミスターナイトスクープの様な依頼だと思います。トップ3に入ってくるのは間違いないと思いましたが2位でした。ナイトスクープの代名詞とも言える依頼が2位となったことで1位は何になるのか俄然注目が集まります。
私的には「空手の母は強し」かなと思います。ゾンビやレイテ島が既にランクインしてるとなるとこれを上回る人気作を探すのは難しそうです。四つ葉のクローバーもランクインしても不思議ではないですが、総合力では1位を獲得するのは難しそうです。やっぱりお涙頂戴モノであるこの作品が1位じゃないのかと思います。
第1位「23年間 会話のない夫婦」2013年4月
依頼の詳細に関しては→ こちら
1位が発表されると、まず依頼のVTRが放送されました。
この依頼で驚くのは会話のない夫婦ということで当然家族が崩壊していると思いきや、子供達や当事者の夫婦も含めて家族全員がまともな人達であったことです。
なんでこんなにまともな家族でこんな出来事が起きたんだろうという不思議な感じがしました。やはり偶然とかほんの一瞬のことなんだと思います。人生ってそんなもんなんだろうと思います。
この夫婦に結婚生活を1000回同じ様に繰り返しさせても同じ様に会話をしなくなる可能性は1回あるかないかの可能性じゃないのかなと思います。それぐらいなんというか、不思議なものですね。
さて、番組ではその後の夫婦がどうなったのか調査するために5年ぶりにお二人のご自宅を依頼を担当した竹山探偵が訪ねることになりました。
お家は引っ越したらしく竹山探偵が家の場所が変わったことにちょっと動揺していましたが、久しぶりに見るお母さんは相変わらず元気そうであまり変わってないご様子です。素敵な笑顔で安心感があります。竹山探偵が来るということで母親だけでなく長男、長女と次女の子供3人も竹山探偵を出迎えます。
その後の顛末を母親に聞くと「喋る主人に慣れました」と答えました。どうやら最初の1年は夫が自分に話しかけてるのをつい忘れてしまうといったこともあったようです。長い夫婦生活で「夫は私には絶対に話しかけない」ということが刷り込まれ過ぎた様です。
娘さんが話すにはロケの翌朝に父親が「行ってきます」と母親に言って出掛けたのに、それに気が付かなかった母親がワンテンポ遅れて自分に話かけてたことに気がついて外まで慌てて出ていって「いってらっしゃい」と声をかけたりと大変だったようです。そしてそれ以来、父親は毎朝「行ってきます」と声をかけて出かけるそうです。
娘が言うには両親が会話を再開して以来これまで「父親は寡黙でクールなんだ」と思っていたけど、父親の違った一面が見えたりしてイメージが変わったそうです。
その後仕事から帰宅した父親も加わって家族5人でインタビューが再開されます。
今度は父親に会話を再開してから良かったことを聞くと「こちらの希望が通る・・・」と答えます。これまで「何を食べたい」とか自分の意見が言えなかったので大変だったようです。
そして最後に2人が普通に会話をするシーンでVTRは終了します。
VTRが終わりスタジオに映像が切り替わると竹山探偵が「お父さんが去年体調を崩して倒れた際に以前のままなら「苦しい」と言えなかったけどナイトスクープのおかげでお母さんに苦しいと言えたので、結果大事にはいたらなかった」と番組に感謝したエピソードを話してくれました。
これでベスト10全ての依頼を発表し終わりました。
最後にシメの言葉としてキダ・タロー最高顧問が「改めてこういう番組に出ていることを誇りに思います。」「できたらあと20年は頑張りたいですね」と言って30週年放送を終わろうとすると「(20年後には)先生は100歳を超えてますが・・・」とみんなからツッコまれます。すると「(100歳まで)大丈夫です」と即答して番組は終わります。