1.『グリーングリーンで泣く母』
真栄田 賢探偵 福岡県の女性(29)から。
私の母は、「グリーングリーン」という曲を聞くと、必ず泣いてしまう。大人になった今も必ず泣く。カラオケで挑戦したときも、早々に泣いて途中までしか歌えなかった。
なぜそうなるのか、自分でも分からないようなのだが、母は何とか最後まで「グリーングリーン」を歌ってみたいと言っている。協力してもらえないだろうか、というもの。
母親の年齢が40で驚いたのですが、母親といっても義理の母親への依頼でした。泣いてしまう理由を考えるとグリーングリーンは歌詞が「ある日パパと二人で~」という様に父親が登場することから「彼女の家庭環境や父親との関係に原因があるのか?」ということで父親との関係が問題ではないかと疑います。
しかし、特に父親との関係で原因となるようなトラウマ的な出来事はありませんでした。そして父親に登場してもらうのですが、父親は髪が薄いので隠すために帽子を被っていました。
職場では「ずっと被っているのでバレてない」と言っていましたが、だからこそむしろ「怪しい」としてバレバレだと思います。余談ですが、父親はテレビ放送がされる為に収録後に帽子は全部捨てたのだそうです。
結局原因は分からなかったのですが、友達の前では泣く姿を見せたくないという元ヤンの気合で近所の友だちの前で歌う限りは泣かないという単なる「我慢」という手段で泣かずに歌い切りました。
その後、友達がいなくなって歌うと・・・・また泣きます。チャチャチャン
2.『平成十四年の硬貨を探せ!』
たむらけんじ探偵 兵庫県の男性(47)から。
私の長女は平成14年生まれで、現在15歳。8年ほど前、たまたま財布で見つけた平成14年発行の500円硬貨を、「同い年だよ」とあげると娘はとても喜んだ。そこで、「平成14年発行の全部の硬貨を見つけて娘の誕生日にプレゼントしよう!」と思い、以来1年近く探しまくったのだが、1枚も手に入らない。
どうか、平成14年発行の1円、5円、10円、50円、100円の5種類の硬貨を一緒に探してもらえないだろうか、というもの。
難しい依頼ですね。ナイトスクープらしいといえばらしいですが、コインに関してはコイン商に電話して聞けば一発で解決するような気もします。
ナイトスクープ的な解決方法はもちろん「人海戦術」による無差別チェックです。とりあえずまず最初に近所の家にお邪魔して平成14年の硬貨があるかどうか探します。
近所の硬貨をたくさん持っている家に行って探したりしますが、1円は見つかっても、100円や50円はやっぱり見つかりません。結局、硬貨がたくさんある場所・・・ゲーセンに行きます。
ゲーセンでは大量の100円玉。尋常じゃなく大量も大量も大量の100円玉です。というかゲームセンターってあんなに100円あるんですね。驚きです。
このゲームセンターで結局100円硬貨を見つけるのですが、大量の100円をチェックして見つけたので恐らく個人の力で探すのは限界があったのだろうと思います。膨大な100円玉のケースが3つや4つありました。100万円近く(つまり硬貨一万枚)あったのではないかと思います。
同じく様にして50円専門のゲームショップで50円玉を発見します。
そして最後に硬貨といえば神頼みの「神社」お賽銭を狙います。大量の硬貨から無事に14年の硬貨を全部ゲットします。途中で「芦屋なら小銭でなく500円玉を~」というネタを神社の方がいうはりなさっていたのですが、関西人でないのでそのネタはいまいちわかりませんでした。これは「足立区だから小銭ばっか、成城なんかお札しかお賽銭に使いませんよ」的なギャグなんでしょうね・・・
けっこう気合が入った熱い展開で面白かったです。しかし、意外と見つからないものですね。大阪駅とか巨大駅の券売機の前で「平成14年の硬貨を探してます。ご協力お願いします」とやれば意外に見つかりやすいかもしれませんね。
なお、アマゾンではこの様な商品も取り扱いがあったりします。
Amazon | 2002年 平成14年 プルーフ貨幣セット (通常) 通販
まあ、でも分かっていてもこういうことはしないってのが華なのかもしれませんね。
3.『野球のルールが分からない妻』
田村裕探偵 神奈川県の男性(40)から。
私の妻は野球のルールが全く分からない。何度も説明したのだが、一切理解してくれない。野球は攻撃と守備を交互にやることぐらいは、ようやく分かったようだが、たまに守備側はどうやって点を取るのかと聞かれることがある。
長年、ルールを教え続けてきたが、一向に理解しない妻に一体どう教えたらいいのか壁にぶつかっている。 どうか妻と楽しく野球観戦できるよう、ルールを教え込んでいただけないか、というもの。
パンチ佐藤さんが登場する野球ネタです。実際の野球選手に協力してもらって野球をプレイして実地で覚えようという計画です。
個人的には野球ゲームをプレステなり任天堂なりでやって覚えればいいんじゃないかと思いました。でも「習うより慣れろ」というのは確かにそうで車の運転とか道を覚えるのも実際に運転すると道を憶えますので「やって慣れる」という発想は一理あると思いました。
依頼者の旦那さんが登場しなかったのですが、奥さんは美人でこの方に野球のルールを教えなくてもいいんじゃないかな?と思いました。
最後は自分でホームインを経験して締めました。多分、奥さんは1ヶ月もすればルールを完全に忘れるかと思います(笑)