2018年9月21日(金) 放送
秘書:島谷ひとみ
顧問:谷均史
- フィフィからの依頼!タクシー運転手に会いたい
- 巨大化する!?沖縄県庁
- おじいちゃんの耳をもう一度触りたい!
今回の顧問は谷先生です。数年前に探偵を入れ替えてメンバーを一新した頃に面白さ的にかなり低迷した感がありましたが、今年に入ってからというかここ1~2年でかなりハズレの依頼が少なくなってきている気がします。
本命の3つ目の依頼はテレビがないと不可能な「テレビパワー」を使った依頼でしたね。
フィフィからの依頼!タクシー運転手に会いたい ★★★★
竹山探偵/神奈川県の女性(42)から
8年前、今は亡き父と、現在はエジプトに住む母に親孝行をするため熱海と箱根へ旅行に行った。その時、熱海の神社から箱根へ移動するためタクシーに乗ったのだが、私が運転手さんに「親孝行の旅なんです」と伝えると、たくさんの名所を巡り一生懸命に私たちを楽しませてくれた。その運転手さんと出会えたことで、その旅は何十倍も素敵な旅になった。
中でも、たくさんのツツジが咲き誇る名所の思い出を父は大切にしていたようで、亡くなるまでパソコンの待ち受け画面に、その時に撮ったツツジの画像を使っていたほど。そして、その旅が両親との最後の旅行になってしまった。しかし、その運転手さんにお別れの際、ちゃんとお礼を言うことができず…。もう一度会ってお礼を伝えたいとずっと思っていたが、タクシー会社の名前や運転手さんの名前も分からない。探して下さると嬉しいです、というもの。
実は依頼者は、上岡局長の時代から番組を見ているという、サンミュージック所属のエジプト出身タレント・フィフィだった。しかも、彼女はマネージャーなど誰にも相談することなく、この依頼を送ったそうで、採用が決まると事務所は大騒ぎになったとか。そこで、事務所の先輩である竹山探偵が出動し…。
サンミュージック所属のフィフィということなので、同じ事務所の竹山探偵が担当することになりました。
フィフィさんに話を聞き、早速探偵は運転手さんと出会ったという熱海市の伊豆山神社に行きます。そちらの社務所で話を聞くと「神社のすぐ下に熱海第一交通というタクシー会社の待機所があるからそちらで聞いてみればいい」とアドバイスされ移動します。
第一交通に訪問して所長の野村さんに話を聞くとあっさりと「これはうちの運転手」と言われて速攻で運転手さんを見つけてしまいます。現在は伊東市で交通指導員をしているということで交通指導員を管轄している伊東市役所に移動して詳しい話を聞くことにします。
伊東市役所はものすごい豪華というかきれいな市役所でびっくりしました。竹山探偵も驚いて「なんだこの市役所!!」と叫んでます。市役所内の危機対策課で交通指導員について話を聞くとあっさりと連絡先がわかります。
対応してくださった危機対応係長がテレビカメラを前に緊張したのか、もうテンパリまくりのドモリまくりで凄かったです。まああがり症の素人なら別に普通だと思いましたけどね。
最後に無事に運転手さんに会えてお礼を言って終了しました。運転手さんはフィフィのことを憶えており、芸能人だと知らず観光客だと思ったので一生懸命観光案内をしたのだそうです。運転手さんは結構マイペースな方でした。
巨大化する!?沖縄県庁 ★★★
たむらけんじ/沖縄県の男性(42)から
実は、那覇市にある沖縄県庁の建物が、ある場所から見ると、遠くにあるはずなのに、ありえないぐらい近くにあるように見える。3km以上離れているのに、巨大に見えるのだ。蜃気楼かもしれないと思ったのだが、何度その場所を通っても、100%確認することができる。まさに、ミステリー。県庁が巨大化するという、沖縄で起こる、とても不思議な現象の謎を解いて下さい、というもの。
沖縄といえば真栄田探偵なのですが、担当は真栄田探偵ではなくたむら探偵です。
県庁は大きく見えるということで実際に田村探偵が確認すると、大きく見えます。更に通りすがりの女性二人組に確認してもらっても大きく見えると断言します。不思議に思い、物理担当の山田先生に電話をして沖縄まで来てもらい確認してもらいます。え?山田先生沖縄まで来るの?とちょっと驚きました。
山田先生に確認してもらうと「一点透視図法の遠近法によって実際より大きく見えるトリックが働いていること」そして「県庁に覆いかぶさるように橋があることで周囲の建物が視界から完全に遮断され、近隣の他の建物と比較して実際の大きさを把握するのが困難になっている」というこの合わせ技2つによって実際より県庁が大きく見えるといことでした。
おじいちゃんの耳をもう一度触りたい!★★★★
橋本探偵/兵庫県の女性(37)から
私には中学3年生と小学4年生の息子が、近所に住む姉夫婦には高校1年生の姪っ子がいる。昔から姉も私も働きに出ていたこともあり、3人の子供たちの面倒は、いつも私の父が見てくれていた。そんなこともあり、3人は大のおじいちゃん子。よく父の後ろを「じいじ!じいじ!」とくっついて回っていた。
そんな彼らには、小さい頃からある変な癖がある。それは、じいじの耳をしきりに触ること。確かに父の耳は大きく、それはそれは柔らかそうな福耳だった。触り心地が気に入った孫たちは、眠る時、遊ぶ時、ご飯の時も、常にじいじの耳を触っていて、じいじもそれをとても喜んでいた。
しかし、じいじが今年の3月に他界。孫たちは3人とも、とてもショックを受け、特に小学生の次男は物静かになったような気がする。しかし最近、孫たちが「じいじの耳をもう一度触りたい」と言い出した。孫たちに、大好きだったじいじの耳をもう一度触らせてあげてもらえないだろうか、というもの。
今回の放送の本命の依頼です。
孫たち3人の切実な依頼です。それにしても亡くなっても求められるじいじの耳は気になります。孫たち3人は似てましたね。いとこ同士でしたが姉弟と言ってもわからない感じです。
一番下の小4の次男が一番おじいちゃんがいなくなって寂しい感じでしたが、まさか「代わりの耳を作ってください」という依頼内容には驚きました。
耳の制作はシャイニーアートという特殊メイクスタジオで作ってもらうことになったのですが、私ははじめ医療関係者にお願いすると思っていました。というのも義足とかそういった代用系の身体である「疑似耳」「整形鼻」とかは、整形外科医の方がシリコンとかを使って本物そっくりに作っていたりするんじゃないかと思ったからです。
結局街中で、じいじそっくりの耳の形と硬さを持っている人をモデルにしてそれを参考にじいじの写真からそっくりの質感の耳を作り出すことに成功しました。
突然お願いして石膏?なんですかね、耳の型取りに協力してくれたおじさんと、見事依頼に応えてお孫さん達3人が「100点だ」と評価した耳を作ってくれた丸山さんに感謝ですね。