恋のキューピッドに会いたい ★★★3.5
たむらけんじ 福岡県の男性(31)から。
『私たち夫婦の恋のキューピッドを探してほしい。妻と出会ったのは4年前、一人で偶然立ち寄った博多の屋台だった。彼女も一人で来ていて、お客は僕たち2人だけ。お互い人見知りだったので会話はなかった。
そこへ沖縄から旅行中の方が一人やってきた。見た目は千鳥の大悟さんにそっくり。とても陽気な方で場を盛り上げてくれ、自然と彼女とも話すようになった。すると、その方から「お前ら、お似合いやから番号交換せい!お前は彼女を逃したら後悔するぞ!」と言われ番号交換。そして、「結婚したら、式にはワシも呼べよ!約束な!」と言って去っていった。
そこから仲良くなった僕たちは、その言葉が予言だったかのように付き合い、入籍。ここまでこられたのは、あの時の“大悟さん”のおかげだ。何としても、今年6月に行う結婚式の前にお会いして感謝を伝え、結婚式に招待したい。どうか、僕たちのキューピッド「沖縄の大悟さん」を探してください』というもの。
手がかりがなく八方塞がりの状況に、とんでもない奇跡が起きる!?
人探しの依頼です。本物の探偵の依頼みたいです。
唯一の手がかりは「沖縄出身のタケシマタクヤ」という情報だけです。タケシマさんは結婚式に出席するために沖縄から福岡に来ていたようです。
まずは実際に二人が出会った屋台に行ってみます。屋台はすぐに見つかるのですが、当日に屋台で店番をしていた人物とは連絡がつかないので手がかりが途絶えてしまいます。
そこで記憶を頼りに思い出してみると野球の浦添商業の話が出たことを思い出し、そこで浦添に住んでいた可能性を考えて沖縄出身の真栄田探偵に電話してタケシマタクヤさんを知ってるか聞いてみます。
真栄田探偵はベロベロに酔っ払っており、いい感じに仕上がっていました。もちろん真栄田探偵はタケシマさんを知っているわけなく、自分も調べてみると言って電話を切ります。
翌日、浦添という言葉を頼りに依頼者と探偵は沖縄の浦添市に行き聞き込み調査をします。そして現地でひたすらタケシマタクヤさんをしってるか道行く人に聞きます。
ひたすら探しても見つからない所、前日電話した真栄田探偵から電話があり、詳しく話を聞くとスリムクラブの相方の内間がタケシマさんと中学の同級生で彼のことを知ってると突然言い出します。まさにミラクルです。携帯の番号も知っていたのでいきなり本人に電話します。
そして本人に電話して直接会うことになります。情報から本人であることが確定するのですが、二人を結びつけた際に相当酔っ払っていたのであまり記憶がない模様。しかし、当時の情報からタクヤさんが自分のスマホの写真を調べると二人と一緒にカラオケで撮影した写真が出てきて完全に同一人物であると確定します。本人はカラオケに行ったことなど薄っすらと覚えているようです。
最終的に奥さんともテレビ電話で話をして連絡先を交換して結婚式に出席してもらうことを約束して終了しました。
VTRを見ると、とりあえず基本的にタケシマさんも真栄田探偵も沖縄人は酔っ払っているのでのんべえが多いのかなと思いました。あと、真栄田探偵が酔っ払ってなければその時点で1時間以内に内間さんに電話して彼から知り合いだと聞き出して浦添で聞き込みをする必要がなくアッサリ依頼が解決した可能性もありました。
見知らぬおじいさんが作ってくれた演歌 ★★★
間 寛平 大阪府の男性(53)から。
『私は4年前、奈良県十津川村にある、雄大な渓谷で人気の観光地「瀞峡」へ遊びに行った。そこにある、以前は旅館で今は食堂になっている築100年の「瀞ホテル」を訪ねた時のこと。美しい景色を眺めている私の姿を友人に撮ってもらった。まるで演歌歌手のCDのジャケットの写真のようだったので、アプリを使いCDジャケット風に加工し、フェイスブックにアップした。
すると、知らない70歳ぐらいのおじいさんが、それを見て気に入ってくれたのか「この写真をヒントに歌を作ります」とメッセージをくれた。冗談と思い気にしていなかったのだが、何と3年後の去年、「歌ができました」と、その歌を送ってきてくれた。どうやら作詞はそのおじいさんで、知り合いに作曲をお願いし、本気で作られた様子。自分の写真で作詞・作曲して歌を作られた…私はどうしたらいいのだろうか?何を求められているのだろうか?助けてください』というもの。
依頼者は困惑しているという依頼です。結論から言えば、ジャケットを撮影した現場である十津川村まで歌を作ってくれた方を呼んで、彼の面前で依頼者が歌を作ってくれたお礼に曲を熱唱するというものです。
なんというかデモテープの歌は人間でなくボーカロイドが音声を担当していたのであれならカラオケが上手い素人に頼んで歌って貰ってもいいんじゃないのかなぁと思いました。でもボーカロイドも音声がそっけないので哀愁があったといえばあったと思います。
なんか、いろいろ難しい依頼でしたね。そりゃ依頼者もビビるし困惑もしますよ。
20年前の約束を果たして!★★★
真栄田 賢 兵庫県の男性(52)から。
『今から20年前、私はある人と男と男の約束をした。その約束は、2人で植えた「梅の苗木」を10年後に一緒に見ようというもの。しかし10年後、その方から連絡はなかった。私はその方の連絡先を知らないので、待つしかない。いつか連絡をくれるだろうと思い待ち続けているのだが、連絡がないままもう20年が経った。
あの人と交わした熱い約束は何だったのだろうか?とてもいい人だと思っていたので、残念で仕方がない。そこで、その人を連れて一緒に植えた苗木を見に行かせて欲しい』というもの。
ところが、その熱い約束を交わした人物が西田探偵局の探偵と判明し…?
ネタバラシをすると依頼者の約束していた方は石田探偵でした。というのも20年前の1998年に依頼者は実はナイトスクープに依頼しており、その際に依頼者と石田探偵と自衛隊の方の3人で木を植えた場所へ行き、その際に「10年後にまた来よう」と石田探偵と約束したという放送のVTRが完全に残っていました。
そして10年たっても連絡がこない・・・そして更に10年経過した20年後の現在、ナイトスクープにもう一度依頼したということです。
真栄田探偵は石田探偵をすぐに呼び出してこの約束を聞くのですが全く憶えていない様子。更にネタバラシをして証拠のVTRまでみせても本人は記憶から消去されていたようで全く思い出せません。結局、思い出せないけどとりあえず、再度依頼者と探偵二人の3人で20年前に木を植えた場所を探すことにします。
しかし、20年の歳月はかなり長いようで、まず最初に一緒に植えた自衛隊の方は既に自衛隊を除隊をしており、自衛隊に問い合わせても連絡が取れない状況です。更に依頼者も木を植えた大まかな地域までは覚えているのですが細かな道などは覚えていなようです。
早速植えたと思われる地域で前回の依頼のVTRを見せて聞き込み調査をするのですが、場所を判断できる人はいませんでした。階段など整備された道だったのでみればピンと来る方もいると思うのですが20年前だと現在と風景が異なっているようで、なかなか見つけることはできません。
最後に建設会社の人に聞いてみるとそれっぽい木があったのですがおっちゃんが一言「棺桶の木や」と縁起でもない返答。そして依頼が果たせないまま日没を迎え探索が困難になり見つけられないままVTRが終わります。