探偵ナイトスクープの感想 『謎の爆発卵』1993/12/24




1993年12月24日(金)

出演者
局長:上岡龍太郎
秘書:岡部まり
顧問:横山ノック

This is 探偵ナイトスクープという伝説の依頼です。

謎の爆発卵 ★7

依頼文は秘書の岡部さんの朗読を書き起こしました。

桂小枝 大阪府堺市 大学生

みなさんこんばんは。つい最近とても奇妙な体験をした友達がいるのです。その奇妙な体験とは電子レンジでゆで卵をつくり、そして殻を剥き食べようとゆで卵を噛じった瞬間に卵が爆発したというのです。(スタジオ失笑)

友達は突然の爆発に呆気にとられしばらく部屋に飛び散った卵を眺めていたそうです。私はその話を聞いてとても信じられず、その友達に「もう一度その卵をつくって欲しい」と頼んだのですが、友達はそれ以来卵嫌いになっており「あんな恐ろしいものは二度と作りたくない」と言います。

そこで探偵局の皆さん、友達が言うように噛じった瞬間に爆発する様な卵ができるのでしょうか。私と一緒に作って貰えないでしょうか?どうかよろしくお願いします。

依頼を聞いた上岡局長が「一番不思議なのは殻を剥いてる最中や電子レンジの中で爆発するのではなく殻を剥いて噛じろうとした瞬間に爆発するのが不思議」と言います。それを聞いた小枝探偵が「こんなことがありえますか?とりあえずVTRどうぞ」と言ってVTRがスタートします。

まずは依頼者と探偵が依頼者の下宿に電子レンジを持ち込んで早速卵をチンしてみます。1993年の映像だけあってかなり古いタイプの電子レンジです。

チンしようとすると電子レンジが故障したのか動きません。そこで近所の電気屋に持ち込んで修理をお願いします。すると店員さんが「修理となると預かりになる」と言います。探偵が「(依頼があるから)今日中に使いたい」とお願いすると「それなら貸しましょうか」と言って新型の電子レンジを貸してくれます。

探偵は「そんな(好意を受け取ることは)ことできません」と謙虚に言いながら店員さんから電子レンジを奪い取ります。発言と行動がまるで正反対のお約束です。

下宿に戻りいざ実験の再開です。卵を温めると「ミシミシ」という音がレンジから鳴ります。よく見ると卵から白身が漏れて出てきます。卵は加熱されとても熱くなっており持てないので探偵はマジックハンドを使ってレンジから取り出したのですが、その最中にうっかりマジックハンドから卵を落としてしまいます。

それをみた依頼者は卵が落ちないように両手でキャッチするのですが、あまりに卵が熱いのか「アチチッ」と言って卵をテーブルに放り投げます。この辺はダチョウ倶楽部のコントをみているようです。関西の一般人のあまりのレベルの高さには衝撃です。

テーブルに落ちた卵をみると見た目は完全にゆで卵の様になっており依頼者が恐る恐る食べると「美味しい」と言います。どうやら完全に加熱されゆで卵の様です。

次に水をいれたビーカーに卵を入れて鍋でゆで卵を作るのと同じ形でゆで卵作りにチャレンジします。レンジを動かしている間待ち時間があるのでレンジの近くで探偵と依頼者が話をしていると突然「ボンッ」という巨大な爆発音がします。完全に油断をしていたのかその音を聞いた探偵と依頼者は不意の爆音に猛烈に驚きます。

恐る恐るレンジを開けて中を確認すると見事に卵が爆発して木っ端微塵になっており、中にあった水もなくなっております。ビーカーは無事だったんですがむしろビーカーが割れずに無事だったのが不思議なぐらいです。この惨状を目の辺りにした依頼者は「電器屋のおばちゃんごめん」と謝ります。

水入りの卵が爆発したのでまた最初のの卵だけ電子レンジに入れて温めるという方法でゆで卵を作ります。今回は爆発することなく無事に茹で卵が完成します。出来上がった卵はもの凄く熱いらしく探偵がマジックハンドを使って固定して殻を剥きます。

剥いた卵をマジックハンドで掴んで依頼者に「あ~ん」と食べさせると依頼者は「熱い~」と言いながら食べます。「なんか卵がミシミシなってます」と卵が加熱され過ぎた状態であることを説明するのですが食べながら「美味しい」と味を堪能しています。

依頼者が無事?に食べてる姿を見て探偵も食べかけの(冷め始めた)卵を掴んで食べると普通の茹で卵のようで「美味しい」と言います。そして味がなかったのか依頼者に「塩ある~?」と言って卵をテーブルに置いた瞬間に突然食べかけたの卵が爆発します。文字通り四方八方に弾け飛びました。

もう安全で問題ないと思われた矢先の突然の爆発に不意をつかれたのか完全に不意打ち状態です。二人とも思いっきり爆発した卵を浴びてしまいます。

スローモーションで再生し直すと「塩ある~?」と言いながら完全に目線が塩を探す感じで外に向いていたのでノーマークです。爆発した卵が依頼者の顔や探偵の手に思いっきり当たっています。

ここで初めて依頼文にあるようにレンジで加熱した卵がちゃんと爆発することが確認できました。更に驚くのは卵の殻を剥いた後、依頼者と探偵が二人合わせて卵を5口以上食べた後に爆発したことです。なぜそれ以前に食べてる最中に爆発しなかったのか不思議でなりません。

これで卵が爆発したのが無事?確認できたので探偵が「ほな帰るわ」と帰ろうとすると依頼者が「僕、噛んだ瞬間がいいんです」と依頼の続行をリクエストするので探偵が「(実際に)爆発したね」と言い返します。

このままではラチがあかないということで探偵が「実際に爆発卵を体験した君の友人に来てもらいなさい」と依頼者に言い(友人は二度と体験したくないから断ったのですが)友人を呼ぶことにしました。ちなみに登場した友人の名前のテロップには「爆発卵の発明者」という肩書が付いていました。

友人に同じ様に再現してもらうと卵にはサランラップを巻いており、レンジ内で転がらないように茶碗を反対にひっくり返してその上に卵を載せることで動かさずに加熱していたようです。

友人の方法で卵を再び加熱してチンと鳴り扉をあけて卵に触ろうとすると「ミシ」という音がなって今にも爆発しそうな雰囲気です。

怖気づいた3人が「もういい感じ」と今にも卵が爆発しそうなのを確認していると・・・・またレンジの中で卵が爆発します。依頼者の顔に卵が炸裂したのか顔を思いっきり拭いて熱がっています。

今回は爆発が早すぎたので再度トライということでまた同じ状況で挑戦します。探偵らは先程の爆発で懲りたのか目にはダイビング用のゴーグルをして口には手ぬぐいを巻いて完全防備です。

レンジがチンと鳴ると探偵がゆっくりと卵を載せた茶碗ごと取り出します。サランラップを剥がし殻を剥いてる最中に突然探偵が「パ~ン!!」と大声を出して爆発した真似をします。これには依頼者と友人は驚いて後ろに飛び下がります。たちの悪いいたずらですね(笑)

卵を剥き終わりいざ食べようとすると誰が食べるかで揉めに揉めます。結局じゃんけんをして負けた探偵が食べることになるのですが、探偵はゴーグルに手ぬぐいに加えて野球帽まで被って完全防備です。

「もう今まで探偵やってきて一番これが怖いわ~。もう5年になるねん、探偵生活。今までで一番怖い。チチヤスの上に登った時より怖い」

と言います。そしておそるおそる食べると「美味しい」と言い爆発は不発に終わってしまいます。

気を取り直して再度実験を再開します。今度は依頼者が食べることになり、探偵が温めた卵の殻をきれいに剥いて依頼者に渡します。卵からは湯気が出ておりいかにも熱々の感じです。

ゴーグルをした依頼者が卵を一口食べると「ポン」と音とともに卵が爆発します。依頼者はすぐ口をこすって卵が当たった部分を冷やそうとします。探偵は「爆発した!爆発した!」と大騒ぎです。依頼者はちょっと泣きそうな感じです。

無事に「口に咥えた瞬間に卵が爆発する」という依頼の再現ができたことで依頼は終了します。最後に画面には危険ですので絶対に真似をしないで下さいという文字がデカデカと表示されてVTRが終わりました。

スタジオに戻ると上岡局長が「なぜそうなるのか説明しなさい」と探偵に詰め寄ります。探偵が「加熱のし過ぎ」と説明します。

なぜ殻を剥いた後に爆発するのか局長が質問すると「なんでも爆発します。加熱しすぎると卵以外でも爆発します。というもの電子レンジは中から、中心部から加熱していく。黄身の方から加熱していく。だから膨張してバーンとなる」と説明します。

「だから加熱時間を必ず守って下さい」と力説してCMになりました。




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