2019年5月17日(金) 放送
- 酔っ払い上司の恩人
- 腕立て伏せができない女
- 亡き父の愛車を運転したい
酔っ払い上司の恩人 ★★★★
真栄田 賢 奈良県の女性(34)から
私の上司は千葉県生まれで根っからの関東人。2年前に単身赴任で初めて関西に来られ、ナイトスクープの存在はこちらに来てから知ったそうだ。
そんな上司は飲み会の席で、17年ぐらい前にお世話になった「岡部さん」に会いたいとしきりに言う。岡部さんとは山手線の車内で出会い、ベロベロに酔っぱらっていた上司と意気投合。翌朝、気付けば岡部さんのご自宅だったそうだ。
親切にも見ず知らずの上司を家に泊めてくれただけでなく、朝食まで勧めて下さったのに、強烈な二日酔いと気が動転していたことから、ちゃんとお礼を言わずじまいで別れてしまったと言う。岡部さんの家がどこかも覚えておらず、手がかりがほとんどないため、上司はあの日のお礼が言えていないことが、ずっと心残りだそうだ。
そこで私は、上司に「ナイトスクープなら必ず見つけてくれる」と断言してしまった。何とか岡部さんを探し出してもらえないだろうか、というもの。
なんか凄い不思議な依頼でした。
まず探偵らは岡部さんが住んでいると思われる神奈川県まで行きます。依頼者は記憶が定かでなく具体的にどの駅か特定できません。そして手がかりとして路線は覚えているので、岡部さんが住んでいると思われる路線の沿線でしらみつぶしに探します。とりあえず適当な駅に降りて、駅前で岡部さんを聞き込むと当たり前ですが見つかりません。
そんなこんなをしている間に駅の近くで「岡部」の表札のある家を発見します。そして適当に入ったらその岡部さんが依頼者が探していた岡部さんでした・・・ってそんなことあります?
それと依頼者の記憶がかなり違っていて、例えば2人はちゃんと名刺交換をしており依頼者の当時付き合っていた彼女が、岡部さん宛に後日お礼のプレゼントを送っていたりとなんか酔っていて記憶が曖昧ならわかるのですが、後日の記憶まであやふやなのにはびっくりしました。
なお朝食は食べてないと言いながらしっかりと食べておりました。
腕立て伏せができない女 ★★★
田村 裕 滋賀県の女性(33)から
私は腕立て伏せが出来ない。生まれてこのかた、一度も出来たことがない。か弱い女性なら出来ない人はいくらでもいるだろう。しかし、私は200人ほどの生徒を指導する、和太鼓の講師を生業としている。スポーツも大好き。そのため腕も太く、全体的な筋力も人並み以上かと思う。
みんなは和太鼓を教えているような人間なら、腕立て伏せぐらい100回でも200回でも出来ると思うようで、1度も出来ないことが恥ずかしく、すごく肩身の狭い思いで、人知れず悩んでいる。何とか1回でも出来るようにして下さい、というもの。
クライミングができるけど、腕立てができないという依頼者です。
う~ん、不思議ですよね。筋力は足りているけど左右の腕の筋力バランスや腹筋や背筋のバランスが悪いのでしょうか。
まずはお約束として十三のエジソンこと細江さんにお願いして腕立てができる機械を作ってもらいます。なんかしょーもないお面に顔写真を貼っただけの腕立てマシンでした。
その後真面目に関西アクションアクターズさんに移動して代表のマット奥井さんにお願いして腕立てができるように特訓してもらいます。
先日腹筋ができない依頼がありましたけど、同じように体操クラブで特訓することで依頼者も最終的に腕立てができるようになりました。見るからに筋力があるので、バランスが悪かったり使い方を知らなかったりする感じなんでしょうかね。
恐らく鉄棒の逆上がりと同じなんだと思います。逆上がりは実は腕力ではなく腹筋が重要です。腹筋を使うコツさえつかめば誰でもできるようになるのと同じですね。
依頼者は依頼文にあるように和太鼓教えているなら和太鼓をする姿も見てみたかったです・・・・
亡き父の愛車を運転したい ★★★
間 寛平 愛知県の女性(47)から
父が今年の1月、ガンで70歳で亡くなった。昨年、医者から「効果のある新しい薬に変更する。ただし、車の運転はやめるように」と言われたが、車を運転することが好きだった父は頑として聞き入れず、診察の度に説得する医師や看護師に対して態度を硬化。不機嫌になるので、治療の妨げになると判断し、彼らも説得を控えるほどだった。
そんな父も著しく生活に支障が出るようになったので、薬を替えることを了承。しかし、お気に入りの車を手放すことに対し、父のあまりに落胆する姿を見て、私は「車は売らなくてもいい。私が運転するから大丈夫」と安易に言ってしまったのだ。それを聞いた父は喜んでくれ、「あの車はいいぞ。いつ乗せてくれる?」と催促するようになったが、私は20年以上のペーパードライバー。その後、すぐに父の病状は悪化し、亡くなってしまった。
もう父はこの世にはいないが、車を1度も運転しないままでは、ずっと後悔が残る。父が私に残してくれた車を運転し、「乗れたよ」と報告したい。ただ、1人で運転するのは怖いし、できそうもない。優しい探偵さん、一緒に乗ってくれませんか?というもの。
ペーパードライバーだけど亡くなった父の車を運転したい!という依頼です。
とりあえず運転技術がどんなものか依頼者に車を運転してもらおうとしたのですが、バッテリーが上がっていて車が動きません。まあ当然ですよね。近所の修理工場にお願いしてケーブルを使ってエンジンを動くようにしてもらいました。
依頼者はペーパードライバー過ぎて、運転をしようとするのですが見た感じ非常に危ない感じです。探偵も「これはまずい」と思ったのかペーパードライバーを専門に教えているライズペーパードライバーズクラブの中島淳さんにお願いして、運転できるように練習することになりました。
そして中島さんと一緒に依頼者は車庫入れやS字クランクの特訓して、なんとか一通り運転できるようにになりました。一通り終えると辺りは暗くなっており夜になっていました。
なお中島さんの喋り方は個性的だったので寛平ちゃんはいじっていたのですが、中島さんは全く意に介さない様子でスルーされていました。
多分視聴者の方は全員「この依頼、近所の教習所でペーパードライバーの講習受ければ良くない?」と思ってたと思います。既に免許も持ってるから路上で研修できますし、何より免許と違って(運転を思い出すだけなので)2万ぐらいで簡単にできるのでお金もかかりません。(しかも先生はプロだし)
恐らく依頼者の方はペーパードライバー過ぎてそういうことすら知らなかったんじゃないでしょうかね。でも愛知で運転してないって結構よっぽどだと思います。
特訓を終えると夜9時になってしまったのですが、その後依頼者が「父の墓参りに行きたい」と言うので9時過ぎに墓参りに行って(無事にお墓まで運転できました)夜の墓地で線香をあげて終わりました。