きょうちゃんと最後のデート ★★★
田村 裕 兵庫県の女性(26)から
「私は26歳のシングルマザーで、小学校2年生の娘がいる。娘には保育園の頃からかれこれ4年間、思い続けている男の子がいる。名前は「きょうちゃん」といい、同じ団地に住む幼なじみ。娘は毎日帰宅すると必ずきょうちゃんのことを話し、バレンタイン前には「きょうちゃんとデートしてチョコをあげたい」と告白された。
ここまでなら微笑ましい恋なのだが、実はひと月後に引っ越しが決まっており、転校することに。娘も知っており、彼と離れ離れになることも理解している。理解した上で「きょうちゃんと結婚したいなぁ」「きょうちゃん、私のこと好きかな?」と話す娘を見ていると胸が痛む。
転校する前に、たった一度「最初で最後のデート」を実現できるよう、娘の力になってもらえないだろうか」というもの。
きょうちゃんが依頼者の娘さんとデートするのを凄い嫌がっていたので、これは相手の気持を考えない強引さんてきな依頼になるのかな?と思ったのですが、最後の最後できょうちゃんも寂しがって強がっていただけなんだなと思い安心しました。
ただ、手を繋ぐのはいいけれど、小学2年生でチューはないやろな・・・と。デート先の須磨海浜水族園のいつも協力してくれる大鹿達弥飼育員はびっくるするぐらい強引に「チューしろ」と言ってたけど「そりゃ無茶振り過ぎるやろ・・・」と見ているこちらが困惑すると言うか・・・いやむしろ逆に一周回って清々しいばかりのストレートな発言でしたね。
それにしても娘さんの気持ちのストレートさというか、なんというかきょうちゃんに水族館で会って開口一番「デートおねがいしま~す」と凄いどストレートで驚きました。恥じらい一切なしですね。女の子のもじもじする恥じらいとかまったくなかったです。
引っ越し前に記念の思い出ができてよかったなと思います。新天地で新しい生活がうまくスタート出来るといいですね。
冷蔵庫の中を片付けない母 ★★★★
石田 靖 大阪府の男性(41)から
「私には70歳になる母がいるのだが、高齢ということもあって、この1月から一緒に住むようになった。10年ぶりに実家に帰ってきたものの、ある問題が発覚した。それは、冷蔵庫が1mmの隙間もないほど満杯状態で、期限切れのものや得体の知れないものまで、たくさんつまっていることだ。しかも私が片付けようとすると、父の葬式でも泣かなかった母が泣いて抵抗してくる。親子関係が悪くなるのは避けたいので、なんとか母を納得させた上で片付けをするよう説得してもらえないだろうか、というもの。
依頼者のお宅に早速訪問すると母親は留守。その間に、家の中を物色すると家の中には冷蔵庫が3つもあって、それに全部パンパンに食品が詰まっているという状況。更に、母親の部屋にはオリックス・バファローズの西野選手のサインやらツーショットの生写真があったりと冷蔵庫と同じく西野選手のファンである主張が強い家です。
冷蔵庫の食料品の影響なのか依頼者の男性も見た目がパンパンでした。石田探偵曰く「痩せる前の松村邦洋」とのことです。
ここで母親が帰宅します。石田探偵は依頼者に賞味期限を過ぎた食品を廃棄するように説得するのですが、全然探偵の言うことを聞いてくれません。
そこで「賞味期限切れは危険だ」ということをプロである管理栄養士の渥美まゆ美さんを通じて話してもらって説得しようと試みます。
電話先で詳しく話を聞くと「賞味期限はメーカーが美味しく食べられると設定した期間であるのでまあ、過ぎていても食べられることには食べられる」という回答が飛び出て「あれ?それじゃ大丈夫じゃね?」的な感じの答えも出てきたりするのですが、まあ、ドンマイです。
依頼者はあまりに頑固なので最終手段として探偵はオリックス・バファローズの西野真弘選手から母親の名前を書いたサインボールを貰って更にビデオでメッセージで語りかけてもらうことにします。
そして「冷蔵庫を綺麗に」と書かれたサインボールを貰う代わりに冷蔵庫の中の食料品を廃棄することに納得します・・・というか完全に取引ですね。
最終的に最後の最後まで渋っていた期限切れのヨーグルトもごねるのですが、これも西野選手のサイン入りのベースボールキャップと交換条件で喜んで廃棄をすることになります。
西野選手パワーすげーという依頼でした。
ちなみに私の知り合いの方で夫婦揃って素晴らしい方がいるのですが、旦那さんの唯一の悩みは同じ様に嫁さんが尋常じゃない量の食料品を買ってきて冷蔵庫に保存するということでした。これを見てそのことを思い出しました。
旦那さんが言うには「嫁は小さい頃父親が亡くなってその影響で母子家庭で生活保護を受けていた時期があって、それで冷蔵庫の中に物が入ってないといけないっていう強迫観念があるんじゃないか・・・」と言っていました。
今回の依頼者も話を聞くと探偵に対して「貧乏でな~食べるものがなかったんよ~」と同じような苦しい時期があったので、おそらく全国に同じ様に「昔貧乏で食べるのに困った時代があった女性で、現在冷蔵庫がパンパンになっているという家庭は調べればたくさんいるんじゃないの?」と思ったりしました。
妻の結婚指輪を探して! ★★★
橋本 直 京都府の男性(29)から
「僕は結婚して3年目になる。生まれて7カ月の息子もおりとても幸せなのだが、1カ月前にエライことをしてしまった。妻は出産で指がむくむからと、結婚指輪を外して指輪置きに置いていたのだが、先日、私がその指輪置きをひっかけて落とし、なくしてしまったのだ。家の中なのですぐに出てくるだろうと思っていたが、それから1カ月、今も出てこない。幸いまだ気づいてはいないが、いつバレるかとヒヤヒヤしている。もしバレたら、怒られるぐらいでは済まないと思う。その前に指輪を見つけて、こっそり戻したい。どうか一緒に探して欲しい」というもの。
奥さんを異様に恐れている依頼者でした。指輪は家の中のクローゼットの指輪置きで紛失したので家の外では無くしてないという状態です。お家の中で無くしたので探してくださいということです。
以前も同じような指輪をなくした依頼があったのですが、その際には灰皿の上に完全見える場所に堂々とあるのも関わらず依頼者には全く見えないらしく開始3分で速攻見つかったいう依頼だったので今回も直ぐにみつかるんじゃないかと思いました・・・・
がしかし、全く見つからず結局鬼より怖い嫁に結婚指輪を無くしたと伝えることになりました。
奥さんもなくしたと言われても「クローゼットの中でなくなるとかわからん・・・」みたいなことを言って困惑している様子です。まあ、普通はそうですよね。
結果的に新しい指輪を購入するということになりました。奥さんはテレビの前なのでツノが隠れており普通のお嫁さんでした。