家電オタクの小学生 ★★★★★★
田村 裕 奈良県の男性(当時42)から。
「私の弟の息子は超スゴイ家電オタクの小学5年生。物心ついたときから電化製品が大好きで、家にいるときはずっと家電を触り、話すことは家電のことばかり。外出となれば量販店に行き、最新家電のチェック。誕生日のプレゼントやサンタさんへのお願いも、すべて家電。その辺の店員さんよりもずっと詳しく、丁寧に説明してくれるので、今では我が家でも家電を買う時は甥っ子に相談してから購入している。
「日本一、家電に詳しい小学生」と言っても過言ではないため、一度会ってスゴさを体験して欲しい」というもの。予想を超えた、少年の“家電”へのこだわりっぷりに一同も仰天!?
まず少年のお宅を訪問します。少年の家の家電は凄いです。自動でフィルターを掃除してくれるエアコンや小4のクリスマスに貰ったシャープのプラズマクラスターの空気清浄機です。高機能満載の家電が多いです。というか、クリスマスプレゼントに空気清浄機って言うのは半端ないです・・・。
しかし、もっと半端ないのは少年の喋りです。まるで通販番組の司会者の様に上手に語ります。家電の知識もさることながら、うんちくを解説する喋りの能力も凄いです。ジャパネットた○たで直ぐに働けるぐらいのレベルです。
紹介した家電の中で少年の一番のお気に入りはアイロポット社製の自動お掃除機のルンバです。ルンバの知識も半端ないです。デュワルパワーなんとか~とか、凄い情報量ですね。
その後、場所を自宅から電器屋の「ジョーシン 桜井店」に移動して店内の家電を解説しまくります。店員さんも知らない知識を披露して店員さんも舌を巻きます。少年の話によると一番のお気に入りであるルンバを開発したコリン・アングル氏をメッチャ尊敬しているそうです。しかも明日は新製品のルンバ980の発表の記者会見が日本であるらしく田村探偵に連れて行ってもらうことをお願いします。
ただし、あまりに急なので田村探偵も「全く約束できないけど大丈夫?」というと少年は「その気持だけでありがたい」と大人の対応をします。少年半端ないです。中におっさんが隠れていそうです・・・・
翌日、東京でルンバの新作発表会があるので会場である六本木まで移動します。
会場に到着するとガチでビジネス感満載の発表会の雰囲気なので田村探偵はちょっと尻込みします。「これ、マジでガチなやつだ」と田村探偵はビビります。そして会場の受付でテレビなので広報担当の人を呼んでもらいます。
どうやら番組的に事前にアポをしていなかったのかその場で広報担当の人に企画を説明します。少年は担当の人に一生懸命に「ルンバが好きだから発表会を見学したい」と申し出ます。ナイトスクープはアポなし感があって凄いですね。完全にその場で田村探偵が交渉しています。
田村探偵が担当の方に「宣伝できます。テレビで新製品の宣伝ができます」とメディア効果も訴えてなんとか少年が参加できる様に頑張ります。
すると広報の人が更に偉い白人の担当の人を連れてきます。彼が英語で「大阪からわざわざ来てもらったから見ていって下さい。楽しんで下さい」と話して参加の許可を貰います。(冷静に考えれば視聴率20%近い全国区の番組で10分近く自社の新製品を取り上げてもらえるのだからこれ程の宣伝効果はちょっとないですね。断れば更に製品のイメージが悪くなりますし。)
いざ発表会が始まると最後に質疑応答のチャンスがあったので少年はアングル氏に「新製品のタイマーはスマホがなくても使えますか?」と質問をするチャンスを貰えます。質問に対してアングル氏は「タイマーはスマホがないとできないけど、スマホはご両親から借りてね」という回答を貰います。
最後に発表会の後に色々話をするチャンスがあるのでその際に直に会話できないか狙います。少年がアングル氏と会話できるよう番組が用意した白人女性の通訳がヘルプで参加します。そして会話をできるようにアレンジします。ただし、ルンバの広報担当の日本人男性も英語が堪能なので番組がセットした通訳とは別に通訳には困らなそうでした。
幸運にも会場を出る前にアングル氏と会話するチャンスを貰えました。少年は英語で
「Hello. My name is Ryota. I like Roomba. You made wonderful Roomba. I think it great!」
とカタカナ英語を話します。拙い英語ですが全然聞き取れます。アングル氏も理解した様です。
アングル氏は「将来ロボット開発者になりたい?」と聞くと少年は「作りたい!」と答え「じゃあいつか僕と一緒に作りましょう!」と誘われます。そして少年は自分のルンバにサインをお願いします。
アングル氏がルンバにサインをすると「あなたのルンバは1人で寂しそう。お友達をプレゼントします」となんと新しいルンバをプレゼントしてもらいます。少年は大喜びです。「大事に大事にしてね」とアングル氏に言われ少年は「Thank you very much」と英語で答えます。
田村探偵は「ほんまにこんなのあるの?」と大興奮です。通訳の女性もなぜか感動でもらい泣きします。探偵が「なんで泣いてるの?」と聞くと「ほんまに会わせたかったからな」と関西弁で答えます。そしてVTRは終了します。
少年にとって夢の様な一日であったと思います。普段と違って凄いフォーマル感が強い依頼で現場に緊張感が溢れていました。ちなみにルンバは英語で書くとRoombaだと言うことは初めてしりました。踊りの「ルンバ」に部屋の「ルーム」baということですね。
前半の家電量販店までのテンポから一転して凄い展開になりました。面白かったです。